映画『スパイダーマン』には3つのシリーズがありますが皆さんはどのシリーズのどの作品がお好きですか?
🔳無印版(サム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演)
『スパイダーマン』 (2002)
『スパイダーマン2』 (2004)
『スパイダーマン3』 (2007)
🔳アメイジングシリーズ
『アメイジング・スパイダーマン』 (2012)
『アメイジング・スパイダーマン2』 (2014
私は『アメイジングスパイダーマン2』が特に好きですが、トビー・マグワイアが演じる、無印のスパイダーマンも好きです。
トビー・マグワイアを初めて知ったのは『華麗なるなるギャッツビー』(2013)を見たときでした。この作品は実業家のジェイ・ギャッツビーとデイジーという天真爛漫で魅力的な女性との間の恋愛を描いたもので、トビー・マグワイアはギャッツビーの友人のニック・キャラウェイを演じています。
無印版とアメイジングシリーズもどちらも登場人物が少なく、話が進むにつれ登場人物が減り、最後には主人公と一握りの人だけが残る、とても悲しくてタフな作品だと思います。それを「喪失」の物語と考えると村上春樹の作品と重なりました。村上春樹の初期の作品である「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」、「羊をめぐる冒険」といった、いわゆる「鼠三部作」や刊行から1年たらずで百万部以上売り上げ社会現象にまでなった『ノルウェイの森』では「孤独」や「喪失」が大きなテーマとなっています。
小説「グレート・ギャッツビー」は村上春樹によって翻訳されています。映像化された作品には『華麗なるギャッツビー』という邦題が与えられました。英題The Great Gatsbyの冠詞Theに亡くなったギャッツビーに対するニック・キャラウェイの哀愁を感じます。
『スパイダーマン』➡トビー・マグワイア➡『偉大なるギャッツビー』➡「グレートギャッツビー」➡村上春樹と、連想ゲームのように繋がり、全てを失ったスパイダーマンとニック・キャラウェイの姿が重なり、複数の作品を繋ぐハイパーリンクとしてトビー・マグワイアを受け止めたので無印の『スパイダーマン』が好きです。(恋多きMJはあまり好きではありませんが)
今回、も短い文章で『スパイダーマン』シリーズの魅力や、村上春樹の作品との関連について深く言及できませんでした。この関連については機会がある時に挑戦するとして、次回からの記事は『スパイダーマン』の魅力について私なりに紹介させていただきたいと思います!
ではまた!!!